II - 3.熱回収・灰溶融・焼成

溶融処理における飛灰の脱塩効果(2)

発表者  立命館大学  向井 明

 前報(第32回)において、ごみ焼却灰等を処理する溶融炉の耐火物の劣化については、焼却飛灰に多く含まれるアルカリ金属塩の強い腐蝕作用が関与し、クロムを含む耐火物では六価クロム生成の可能性を指摘した。さらに多くのサンプルを対象に、溶融炉耐火物や炉壁付着物におけるアルカリ塩類の状況を詳細に把握するとともに、耐火物に対する飛灰中の塩類の影響を調べるために、水洗脱塩した飛灰と無処理の飛灰を耐火物に置いて加熱実験を行い、双方の飛灰と耐火物の接触部の状況を電子顕微鏡とX線で解析した。


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