IV 産業廃棄物

接触分解法を用いた廃食油からのバイオ軽油製造技術の開発

発表者  株式会社タクマ  土肥 弘敬

 使用済みてんぷら油等の廃食油を原料として、固体触媒を用いた接触分解反応により、オレフィン・パラフィンから成るバイオ軽油を製造する技術の確立を目的として実証試験を実施した。処理量5L/hの設備を設計製作して性能を確認した結果、軽油の重量収率60%、エネルギー回収率67%(その他の成分を含めると87%)を得た。製造したバイオ軽油は軽油規格に適合した品質であり、100%給油でスクールバスによる試験運行を行った結果、給油量約500Lで総走行距離約2700kmを達成し、運転性も市販軽油と同等であるとの評価を得た。


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