II – 2.資源化処理

41.畜産系廃棄物からの有用資源回収技術の開発

発表者  日立造船(株)  阪本 亮一

 養豚集中地域における環境問題の解決を目的として、余剰堆肥の有効利用システムを開発した。燃料を用いず、「エネルギー自立型間接加熱法」により堆肥を炭化させ、堆肥に含まれているリンを植物の生育に有効な可溶態で回収し、粒子表面のリン集積現象を利用して集積部を効率よく分離することでリン含有量を向上させる一連のプロセスを確立した。また回収した炭化物を用いて過リン酸石灰を製造したところ、全ての品質基準を満足した。さらに有機肥料や環境保全資材としての利用可能性を検証したところ、化学肥料と同等の肥効が確認された。

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(最終更新日:2014/11/26)