II – 3.熱回収・灰溶融・焼成
56.EGRを適用したストーカ炉での低空気比燃焼運転によるCO2削減
発表者 三菱重工環境・化学エンジニアリング(株) 滑澤 幸司
千葉市北清掃工場の1炉を改造し,排ガス再循環(EGR)設備を設置して,低空気比燃焼運転を行った結果について報告する。低空気比運転による発電増加効果は,2炉運転で約8%と見込まれる。NOx濃度低下により触媒反応塔を使用せずに運転を実施した場合は,約14%の発電増加効果と見込まれる。EGRファンの追加で増加する消費電力は,排ガス量低減によるFDF,SAF,IDFの消費電力削減で相殺できる。結果として発電量増加分がプラントのCO2排出量削減につながる。本技術は新設炉,既設炉いずれも適用可能である。