II – 4.焼却と二次公害対策

71.ストーカ炉における排ガス再循環を用いた低NOx燃焼

発表者  日立造船(株)  古林 通孝

 一次燃焼室後壁から再循環排ガス(RFG)を高速で吹き込むシステム(HiLECT)を藤ヶ谷清掃センター(117.5t/day×2炉)に装備し、NOx発生抑制、低空気比燃焼、および焼却主灰中の未燃分低減の効果を確認した。RFGを後壁から高速で吹き込むことで、ごみ層からの可燃性ガスと火格子下からの燃焼空気は後壁側に引き寄せられ、その後RFGに希釈されながら混合し始める。このとき、O2濃度は低下するものの、自着火温度以上であるため、燃焼反応は十分に進行する。ただし、この領域のO2濃度は低く、温度分布は均一になるため、NOxの生成は抑制される。

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(最終更新日:2014/11/26)