II – 5.埋立処分
90.焼却残渣の土壌還元化への有機資材の適用方法に関する研究(その8) ~ 堆肥の有機成分が酸生成物供給能に及ぼす影響 ~
発表者 福岡大学大学院 中村 光宏
筆者らは焼却残渣の土壌還元化を促進させることを目的として、生物の栄養源である有機物及び微生物を含有する堆肥を覆土材として適用することの有用性について検討してきた。その結果、堆肥中分解生成物(酸性物質)によって、土壌還元化の第一歩である中性化が進行することを明らかにした。本検討では、この効果を促進するため、分解性有機物量の種類と酸生成物供給量について検討し、セルロース等の有機物を含む堆肥の方が、酸生成物の供給が持続することから、焼却残渣の中性化にとって望ましいことが明らかになった。