Ⅵ 災害廃棄物

125.災害廃棄物仮置場における金属類の環境排出について

発表者  (独)国立環境研究所  小栗 朋子

 災害廃棄物仮置場稼働中および運用終了後の土壌中金属類濃度を測定したところ、稼働中仮置場では、廃棄物貯留場周辺の表層土壌15地点中3地点で鉛濃度が対照地点と比べてより高値を示した。運用終了後に採取した土壌コアについては、表層土壌中鉛濃度が1/3~1/10に低下し、深さ方向への汚染の拡がりは見られなかった。廃棄物貯留時に鉛濃度を引き上げた原因として、鉛を含む何らかの廃棄物が微細化して土壌へ混入した可能性があり、鉛濃度低減には廃棄物撤去に加えて極表層部の土壌を除去することが有効であることがわかった。

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(最終更新日:2014/11/26)