II – 2.資源化処理
33. 廃熱を利用した清掃工場排水再生システム
発表者 東京ガス(株) 渡邉寛子
清掃工場の未利用廃熱を熱源として、排水を蒸留し再生するシステムを開発した。本システムでは、蒸留工程の前処理として排水中のカルシウムイオンを燃焼排ガス中の二酸化炭素と反応させて炭酸カルシウムとして固定化し、蒸留用の伝熱面におけるカルシウムスケールの付着を抑制することを特長としている。また、蒸留により副生する濃縮水から次亜塩素酸塩の製造が可能であることを確認した。これらにより、上下水道費の削減に加えて、排ガス中二酸化炭素の固定化と排水中の無機物から有用物の回収が可能であることを示した。