V 放射性物質に汚染された廃棄物
108. 一般焼却飛灰からの大型遠心分離機を用いたセシウム溶出特性に関する研究
発表者 九州大学大学院工学府 澤田貴矢
福島原発事故に伴い放出された放射性物質の除染が大きな課題となっている。汚染された草木等の焼却処理に伴い発生する放射性物質を高濃度に含んだ焼却残渣の処分も問題となっており、焼却残渣中放射性セシウムの濃度低減化技術の開発やセシウム溶出液の適正な処理は重要である。本研究では焼却飛灰に含まれるセシウムの遠心力を用いた溶脱技術の開発を目的に、大型遠心分離機を用いたセシウムの溶脱特性の調査を行った。その結果、遠心脱離法では、撹拌翼による溶出方法よりも多量にセシウムを溶脱させることが出来ることが示唆された。