II – 5.埋立処分

77.最終処分場の長期安全性を評価するためのシナリオについて

発表者  (国研)国立環境研究所  山田 正人

 廃棄物処理への焼却等の中間処理の導入が進んできた現在、埋め立てられる廃棄物は不活性な無機物と主に比較的高い濃度の重金属類を含む塩類となり、これらの鉱物化による不動化には地質学的な時間を要するため、数百年以上の長期間の生活環境からの遮断は埋立地の構造や管理だけでは不可能である。従来から封じ込め機能を検討してきた低レベル放射性廃棄物の埋設の考え方を参照し、廃棄物最終処分場の長期的な安全性を評価するために設定すべき、事故や天災、構造劣化等のシナリオについて議論する。

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(最終更新日:2017/10/31)