IV 産業廃棄物

109.廃棄カーボンナノチューブのセメント固化に関する研究

発表者  日本工業大学  雨宮 隆

 産業向けの高機能材料として現在開発が進む微小な炭素素材カーボンナノチューブ( CNT)は、動物実験で発がん性が認められており、環境への漏出は、人体にアスベストに似た健康被害を及ぼす可能性がある。従って産業廃棄物として最終処分を行う場合には、安全・確実な安定方法が必要になる。本研究では、セメント固化法により CNTを混練固形化する実験を行い、セメント固化物重量に対し、 4.3%までの CNT混合率であればエトリンガイト(針状セメント水和物)の成長を妨げず固定化ができることを明らかにした。

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(最終更新日:2017/10/31)