I – 4.性状分析等

30.都市ごみ焼却残渣の資源性及び環境安全性の評価

発表者  (公財)東京都環境公社東京都環境科学研究所  飯野 成憲

 焼却主灰及び落じん灰のセメント原料化、混合材料化、金属回収を目指し、粒径の違いによる金属濃縮、溶出、脱塩挙動を把握し焼却残渣の資源性、環境安全性を総合的に評価した。全含有量試験では焼却主灰のCl、Zn、Crといったセメントの忌避元素はいずれの粒径においても高い含有量を示し、2.0mm以下の落じん灰のAu、Ag、Pd、Znは焼却主灰と比較して高い含有量であった。溶出試験の結果、焼却主灰、落じん灰のPbはほとんどの粒径において土壌汚染対策法における基準値を超えていた。脱塩試験の結果、全塩素除去率は20~70%程度に留まった。

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(最終更新日:2018/10/31)