II – 3.焼却とエネルギー回収
40.廃棄物焼却における竪型ストーカ式焼却炉の技術的位置づけ
発表者 北海道大学大学院工学研究院 松藤 敏彦
わが国のごみ焼却技術はストーカ式焼却炉を中心として発展してきたが,1990年代からはガス化溶融炉も増加した。各社ごとにさまざまな特徴を持つ炉を提供している中で,竪型ストーカ式焼却炉はひときわユニークな構造・形状を持っている。本報告は,まず焼却,熱分解,部分燃焼といった熱処理形態の分類から始め,各技術の原理の違いを整理する。次いでごみとガスの場所的分布,炉内で進む燃焼・熱分解の進行,完全燃焼のための技術開発等について,従来のストーカ炉と比較し,竪型式ストーカ炉の特徴を明らかにする。