II – 4.焼却と環境保全対策
74.ごみ焼却施設における排ガス中の水銀除去システム
発表者 三菱重工環境・化学エンジニアリング(株) 尾田 誠人
水俣条約の発効に伴い、水銀の排出規制が強化された。廃棄物焼却炉では集塵設備上流で活性炭を供給する方法が広く採用されている。水銀濃度に応じた活性炭供給量の制御において、一般の水銀分析計は高ダスト下で適用できない。そのため、集塵設備前段では除塵機能の付帯や特殊分析計に限定され、大幅にコストが増加する。本件は、測定時間を短縮した一般の分析計を集塵設備後段に設置することで、安価かつ特殊分析計採用時と同等の応答時間での制御を可能とした。実証試験では、新設の排出基準にも適用可能であることを確認した。