III.し尿・排水
117.アルカリ可溶化とMAP法の組み合わせによる活性汚泥からのリン回収
発表者 日立造船(株) 松下 知広
汚泥再生処理センターの生物処理工程から得られる返送汚泥をアルカリ可溶化し、リン酸態リンとアンモニア性窒素が溶出した可溶化液からMAPを回収するパイロット試験を実施した。可溶化液のリン酸態リン濃度は80mg/Lとなり、ここからMAPを回収することができた。回収されたMAPは成分的に化成肥料の条件を満たし、植害試験・肥効試験の結果も良好であった。本方式は、返送汚泥が分取できる施設であれば基本的に導入可能であることから、資源化施設としてリン回収の適用範囲が広がることが期待できる。