II – 2.資源化処理(コンポスト・メタン化含む)

44.清掃工場由来のCO2を用いた炭酸化処理による焼却主灰の溶出特性への影響

発表者  (株)フジタ  繁泉 恒河

本研究では、佐賀市清掃工場の排ガスおよび排ガスから分離回収したCO2を用いて焼却主灰の炭酸化処理を行い、溶出試験およびライシメータ試験により炭酸化が焼却主灰の溶出特性に及ぼす影響を検討した。その結果、両試験において、鉛は炭酸化処理によって溶出が大きく低減した一方で、六価クロムは溶出促進が確認された。ホウ素は溶出試験では炭酸化の影響はなかったが、ライシメータ試験では炭酸化後の濃度は未処理より低く、かつ低液固比下では、未処理、炭酸化後共に溶出試験よりも溶出量が増加する傾向が見られた。

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(最終更新日:2020/11/02)