II – 4.焼却と環境保全対策

73.重曹の真空加熱による多孔質ソーダ灰の製造およびごみ焼却排ガス中の酸性ガス除去性能の評価

発表者  北海道大学  黄 仁姫

重曹は、ごみ焼却排ガス中の塩化水素および硫黄酸化物の乾式処理に用いられる代表的なアルカリ剤である。本研究では、重曹を微粉化せず、真空加熱処理を行うことであらかじめ多孔質化したソーダ灰を製造し、酸性ガス処理に用いる方法を検討した。その結果、粗重曹を180℃、30kPaで真空加熱すると、多孔質化が進み、粉砕重曹を180℃で加熱したものより高い比表面積と塩化水素除去性能を持つソーダ灰が得られることがわかった。微粉化によって生じる問題点を解決しながら、重曹のメリットを活かせる新たな手法を提案することができた。

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(最終更新日:2020/11/02)