II – 5.埋立処分

86.焼却灰主体の最終処分場における土壌還元化評価のための微生物学的指標(その2) ~ 微生物生育阻害要因と芽胞割合の関係 ~

発表者  福岡大学大学院  石橋 法子

 筆者らは,最終処分場の土壌還元化を生物多様性の回復と位置付け,土壌還元化評価の生物指標の確立を目指している.本研究では,強アルカリ性で塩類濃度が高く,かつ有機物が少ない焼却残渣の土壌還元化の進行を評価する生物として,耐性菌の一種である芽胞が有用であると考え,検討を行っている.その結果,一般細菌の生育阻害要因はpHで,塩類濃度の影響は小さいこと,芽胞の生残はpHに影響を受けないこと,つまり,芽胞割合によって土壌還元化を評価することが可能であることを明らかにした.

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(最終更新日:2015/11/30)