V – 3.放射性物質に汚染された廃棄物

126.廃棄物埋立層に賦存する安定Csの化学形態とその挙動

発表者  早稲田大学理工学術院  永山 宗一郎

 わが国の管理型最終処分場は、準好気性の構造を有しており、降水などが浸透しやすくなっている。一方、放射性Cs濃度8000Bq /kg 以下の焼却灰については、既存の管理型最終処分場に埋め立てることが可能とされている。放射性Csは非常に水に溶けやすい物質であることから、Csは処分場内を浸透する水に溶けだすと考えられる。その後、溶出した放射性Csは埋立層内を移動し、処分場外へ流出することも懸念される。本研究では、埋立層内に既存する安定Csの濃度や化学形態を検討し、放射性Cs拡散防止のための基礎データを提供した。

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(最終更新日:2015/11/30)