II – 5.埋立処分
92.硫化処理された水銀廃棄物の水銀溶出特性
発表者 福岡大学 佐野 彰
水俣条約の発効(2017年)を受け、包括的な水銀排出の管理に取り組む上で、余剰水銀の安定化処理・処分の徹底が求められる。本研究では、硫化処理された水銀廃棄物の安定性評価を行った。その評価には溶出試験を採用し、陽イオン・陰イオン・酸化剤等を添加した溶出液を用いることで、埋立処分場内の環境を想定した様々な条件で安定性を評価した。その結果、一時的に基準値の0.005 mg/Lを超過する条件や常に基準値を超過する条件などが把握され、水銀廃棄物の安定性を確保する埋立処分のあり方が明らかになった。