III し尿・排水

106.管理型最終処分場安定化における塩類溶出遅延因子に関する考察

発表者  早稲田大学理工学術院  石井 敦

 最終処分場は維持管理義務があるため、早期安定化が望まれる。安定化促進作用の1つである「塩類洗い出し」に関する過去の研究で、浸出水中のCl-濃度とNa+濃度について、埋立開始からの経過期間との関係を調査した。その結果Cl-に比べてNa+の洗い出しが遅れている埋立区画が存在することが判明した。その溶出阻害の原因の一つとして、埋立廃棄物が陽イオンを吸着することが推察された。本研究で埋立廃棄物が陽イオンや陰イオンを吸着し、CEC(陽イオン交換容量)、AEC(陰イオン交換容量)を有するかどうか試験し、吸着因子の解明を試みている。

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(最終更新日:2017/10/31)